ブァンブァンブァン! 単車は休まず、列になって進む。 もちろん、私達が先頭。 後ろを見ると、何十人といる人と単車。 私は何度もこの光景を見てきたけど、 「しっかりつかまってろよ?」 こんな風に言われたり、 「大丈夫?愛華ちゃん怖くない??」 心配なんてされることなかったから、 なんかすごく嬉しかった。 風になびく髪。 前に感じる温もり。 そして、周りや後ろに溢れる仲間。 みんな、 全て、 紅桜みたいで………