「蹴らなくてもいーだろうがよぉ」 心から痛そうにしている真吾には、 「この三人起こして連れて帰って。」 冷たい視線を送っておこう。 「はぁ?めんどくせぇなぁ…」 寝起きが悪いからか、イライラしているようだ。 「いーから起こして帰れよ。」 つい、紅桜にいた時みたいに睨んでしまう。 「わかった…」 それにはさすがに真吾にも効いたみたい。