ある夜のこと…
俺は今までの自分の人生を振り返っていたんだ。


決して自らの人生が薔薇色だったとは言えない。俺の目にはたった二色のモノクロの世界しか広がっていなかったのかもしれない。


俺は、大切なものを失ってから、初めて自分の気持ちに気づいたって訳だ。


俺には、最悪な過去がある。

昔から、俺は親の遺伝子のせいか体が弱かった。幼少期には、あまり外で遊ぶこともなく、友達との関わりもまるでなかった。

そのせいか、俺は幼少期から小学校6年間毎日のようにいじめられていた。いじめといっても、生ぬるいものじゃなくて、暴力だったんだ。殺されかけたことが何度かあった。

それからというもの少し人間不信になった。

小学校6年生の時、そんな俺を助けてくれた友人がいる。その子は俺に優しく接してくれたんだ。俺は、その友達と協力して苛めっ子をやっつけた。


俺は、当時、とてつもない開放感に満たされていた。今から、考えると人生の半分を無駄にしていたんだって思う。

もしかしたら、君たちもこういう経験をしたことがあるかもしれないね。だからこそ、そういう経験のしたことのある人や今、自分の人生に迷っている人、そして何より、今、心が病んでいる人はこの話を聞いてほしい。

みんなに少し質問。愛って何だと思う?

俺はね、愛は幸福でもあり、同時に悲しみでもあるって思うんだ。

なぜかって?

例えばさ、身じかなことで言うと恋愛だよね。好きな人とデートしたり、一緒に居る時って楽しいよね?でも、同時にその人が居なくなった時には、心に穴が空いたかのように悲しくなった経験ってない?


家族でも、同じこと、一緒に居る時は幸福だけど、突然居なくなったりしたらやっぱり悲しいよね。


そういう時って、みんなはどうしてる?


もしかすると大抵の人は1人で落ち込んでたり、自分の好きなことをして嫌なことを忘れようとしてるんじゃないかなって思う。

俺もそうしてる。でも、それだけじゃきっとどうにも成らない
ことだってあるよね。