山崎が話終えたと同時に、愛恋君は「………ん」と呻き、うっすらと眼を開けた。 「……………」 「………具合はどうですか?」 「…………」 起き上がった愛恋君は、山崎の問いに答えず、ぼんやりと遠くを見ている。