「ねっ、て言うことはさ、木ノ下君の和服姿が見れる、ってこと?」
5、6時間目の間の休み時間に席に戻る途中にそんな会話が聞こえてきた。
「うわぁー、楽しみぃ。だって、あの木ノ下君だよ?絶対に似合う!」
「そうそう。他の男子と違って、実行委員になっても偉そうじゃないし!」
「まだ敬語だよ?仲良しの吉高君にだけタメ口だよ?萌えるぅ~」
そこは萌えるところなのだろうか。
「しかも。優しいし!」
「この間あたしさっ、移動教室でシャーペン忘れたら隣の席に座ってて木ノ下君自分からシャーペン貸してくれたんだ!」
「え、マジ、良いな~」
……そういえば、シャーペン貸したなぁ。
シャーペンなくて、あの子すっごい顔焦ってたし。
