「何がギリセーフだ。真下、お前は今日がどういう日かわかってるのか?」
鬼の形相で腕組をするオヤジ。
……じゃなかった。
「げっ、マネージャー…」
「『げっ』じゃない。あれだけ遅刻はするなと言っただろうが。」
はぁ、と呆れ気味にため息をつくマネージャーの手には、分厚いファイル。
あんた今それで頭殴ったのか?
それ、5センチはあるぞ?
あたしが死んだらどうしてくれる気だ。
もし今こんな格好で死んだら後悔の塊じゃないか。
頭ぼさぼさで、メイクは崩れて、なんせ汗臭い死体なんて。
どう考えたって成仏できないじゃないか。

