のりさん………

じゃなかった、社長だ。

この人は社長なんだった。



「で?なんなんですか?もじもじくんはいいから。」


言いたいことがあるなら早く言え。

あぁ、イライラする。



ガンッ!



イッタ……


また香里がテーブルの下で足を蹴ってきた。


大方あたしの顔に出てるんでしょ。

黙れって口パクしてる香里。


わかってるけどさぁ。






注目を浴びる社長が、口を開く。


「うち……メイドさん5人しかいないから…だから、真下さん見つけるのにも時間がかかっちゃいまして…」



あたしと香里の口は、開いたまま塞がらなかった。