尚もキラキラオメメで見つめてくる。
ああ、ほんとに……。
キン〇蹴ってやろうか、この男。
なにしても許される訳じゃない。
ナゼ見ず知らずのアンタに組み敷かれなきゃならない?
今からイカガワシイことしますって?
ふざけないでおくんな、色男めが。
オンナがみんなその顔に騙されると思うなよ。
あたしはアラサー。
早急に青年実業家の彼氏をつくらなきゃなんない、崖っぷちなんだよ。
この糞ガキ!!
ゆっくり深呼吸をして。
「どりゃあ~っ!!」
右足を高く振り上げ、両手をバネにそのまま飛び上がる。
空を斬るようにくるりと一回転したあたしは、見事ソファーの上に着地。
真上にあった綺麗な顔は一気に遠ざかり、瞬時にあたしの視界から消えてなくなったのである。
文字通りのキン〇を、この男に思いっきり派手に食らわせてやったのだ。

