「やっぱり救急車を呼んだ方が…。」
何やらブツブツ言い出す。
「あのっ!本当に大丈夫ですから!」
「いやいや、頭は命に関わるから。
大丈夫。僕の所為ですし、きちんとした大きな病院ご紹介しますから。」
いえっ!あたしの頭は生まれつきですから。
どんなに大病院でどんなに最新医療を受けたって、見つかりやしませんから!
っていうか、バカにしてんの?
こっそり横目で睨む。
あら♪Aクラスの美形じゃないか♪
むむむ?
どっかで会ったことあったかなぁ?
「ちょっと小走りしますね。頭揺れると危険なのでもう少し掴まっててください。」
そう言うと美形クンは、突然走り出した。
いや、だからあたし頭打ってませんから~っ!!!

