「なぁに言ってんの。秘書課なんて超花形じゃないのよ。うちなんてただの雑用係と変わらないわよ。」
サラダをつつきながら言う。
「雑用係ってあんたね、どれだけ大事な仕事かわかっていってんの?香里の部所がないと、うちの会社なんて成り立たないじゃないか。」
香里は総務課。
いわばこの会社のお母さん役と言っても過言ではない。
だって彼女達が居ないと、皆仕事が出来ないんだから。
全ての業務を担う、総務課。
重役達のお世話役とは大違いだ。
「本気でバカだね、るいは。」
口の端を上げてバカにするその顔は、香里が喜んでる証拠。
何年親友やってると思ってんのさ。

