「うひやぁっっ!ヤバいヤバいっ!こんなことしてる場合じゃない! じゃあね、モヤシっこ。それ適当にそのダンボールに詰めて秘書課まで持ってきて!」 絨毯のあらゆる方向に散らばってる、あたしの私物やらを指して言った。 新入社員の綺麗な少年”モヤシっこ”が目をくるくるさせて頷くのを視界の端に入れてから、 「じゃああたし、ミラクル急ぐから、後はヨロシクっ。」 片手をあげて猛ダッシュで駆け抜けた。