「………そうか、そうなのか…」
え?
クリティカルヒット……
「……やっぱりストーンはダイヤじゃなきゃダメなのかな…でもまた倉田さんに怒られちゃうしな……」
しなかったみたいですね;
モヤシっこめ、やるな?
だいたいこの階になんでこんなヘンテコモヤシっこが居るのさ。
首が痛くなるくらい背が高く、ひょろりとした男。
いや、少年?
女の子みたいに綺麗な顔立ちの所為か、年齢不詳だわ。
アンタみたいなぺーぺー新入社員が立ち入って良い場所じゃないんだよ。
何気なく視線をやったのは、キラリと光る腕。
ケッ、若造の癖にロレックスしてんじゃん。
しかも新作?パーペチュアルなんちゃらってやつ。
雑誌で見たことあるわ、それ。
アンタも昨日のエセ青年実業家達と同類かよ。
そしてハッとする。
「今っ!今って何時?!」
モヤシっこの腕を鷲掴みにして、グイッと引き寄せて時計盤を見た。

