「ねぇ……これ、ダサい?」
突然背後で声がした。
「わっ!」
びっっっっっっくりしたぁっ!
ガラガラガラガラ……
「っ!……~;」
やってしまった。
もう最悪。超スーパーウルトラミラクル急いでたのに。
ここにきてこの悪趣味な絨毯なんかに気を取られるんじゃなかった。
自分を呪う。
いや、待て。
このいきなり背後から気配を消して現れたモヤシを呪ってやろう。
うん、そうだ。間違いない。
必死の思いで運んできたダンボールはひっくり返って、大事なビーちゃんと熊さんが無惨にもゴロゴロと転がって、適当に詰め込んでた書類達が散らばっている。
はぁ……。