ピピピピ…… んあ、だる。 重い瞼をなんとか片方持ち上げて、枕元に右手をのばす。 …………。 ピピピピ…… 手の中で薄っぺらなソレは再び鳴り始めた。 「うっさいなぁ、もうちょい待って。」 握ったままの小さな物体に独り言を言いつつ、アラームを止める。