「私……何もかも忘れてしまう病気なの。



ごめんなさい。



記憶がなくなってて……




それで……それで……」





言葉を捜すたびに



涙が溢れてくる。








『好き。』








好きな人に嫌われたくない。




ハッと顔を上げてみる。






ドキンッ




ドキンッ