「……。神楽坂拓。」
きっと今あたし夢見てる。
うん、きっとこれは
夢だ。
だってあんなに近寄るのも
嫌だった不良のことを
真央美が好きに
なるはずがないじゃん。
「拓…ってあの拓?」
「うん。
もう最悪。」
やっぱ夢じゃなさそう…。
「なんで好きになったの?」
「あのね…学校で先輩に絡まれて
困ってたら、神楽坂が助けてくれたの。」
「へー…。それで好きに?」
「それでだけど、助け方が
ありえない!!」
「どんな感じだったの?」
「…。
こいつ、俺の女だから手出すなよ。
って…///
しかもその後、なぁ?って言って
て、ててて手まで繋がれて…。」

