「相庭君よ~」


さっちんは肩を叩き…私に気を利かせて…先に行っちゃった。


「!?」
相庭君も私に気付いた。


「オッス」


「おはよっ」


私も相庭君に挨拶を返す。


「昨日は…ゴメンね…」


「蛍先生とはどうなった?」


「別に…怒られなかった…逆に…抱き締められた」


「・・・朝から…のろけるな…たくっ…聞いた俺がバカだった」


「本当にゴメン…」


「ああ…別にいいさ~」


私は相庭君と並んで昇降口に入ってゆく。