「ただいま・・・」



「お帰り♪蛍都さん」



ソファーに無造作に置かれる鞄。



「乃愛お前…相庭のウチに行ったらしいな~」



「えっ!?どうして…それを??」



「俺も相庭のウチに寄ったからだ…」


「・・・ゴメンなさい…」



蛍都さんには『一人では会いに行くな!』とさんざん念を押された私。



ここは素直に謝るしかない。



「何も…なかったから・・・」



「あってからでは遅いだろっ!!」


蛍都さんはドスのきいた声が響く。



「本当にゴメンなさい・・・」