相庭君も私と蛍都さんと同じように…天涯孤独の身になってしまった。



「蛍に断ってといてくれ」



「何を?」


「俺の後見人になる話」


「後見人??」


「ああ~」


相庭君は冷蔵庫から麦茶を取り出して、グラスに注ぐ。



私は相庭君のお母さんの遺影を見つめた。


「マジでお茶しかねえけど…」


相庭くんはテーブルに冷たいお茶の入ったグラスを置く。



「ありがとう」



私は渇いた喉にお茶を通す。



「美味しい~」


「ただのお茶だぞ~間宮」