蛍都さんは私の肩を抱いて来た。



私は蛍都さんの肩に顔を寄せる。



「互いに両親を亡くしたけど…乃愛には俺が居るし…俺にも乃愛が居ると思ってるから」



「うん・・・」



手もしっかりと繋ぎ合う。



隈なく寄せ合う身体。




「帰ろうか?」



「うん・・・」



私は蛍都さんと一つに溶け合いたいと心から思った。