私は渋々、蛍都さんの肩を借りて…保健室を出た。



「昨日のコトは謝る…」



「私…何処に泊まったか?知ってます…」



「えっ!?」



蛍都さんは足を止めて瞳を円くして見つめる。



「どうして?」



「笹木先生が…忘れ物だって…コレを」



私はスカートのポッケからネクタイピンを出した。



「・・・」



蛍都さんはバツの悪そうな表情でネクタイピンを受け取る。