さっちんにも蛍都さんのコトを話して気が楽になった。



次の授業は音楽。
さっちんと音楽室に行く為、廊下を歩いていた。



「!?」


一人で立ち止まって窓を外を眺める相庭君。



私たちは不思議に思って足を止める。



「相庭君…何見てるの?」


「!!!?」


相庭君は私が声を掛けたとたん、瞳を見開き、驚いた顔で後ろに振り返った。



「い、いや…何でもねぇ~」


声も慌てていて何だかおかしい。



「つ、次は音楽室だったなぁ…」


「そうだけど」



「じゃあな~」



相庭君は逃げるように先に音楽室に行ってしまった。