杏平君も男を感じさせなかったから…


でも杏平君と別れてもう…5年経つなあ~
今は何してるのかな!?



「おい」


相庭君に腕を掴まれる。


「お前何処まで…階段上がる…上は屋上だぞ」


「へっ…あ…」


杏平君のコトを考えていたら…いつの間にか教室のある4階まで上がりきっていた。


「マジで…放っておけえねえなあ~間宮は」


「ありがとう…杏平君」


「杏平って誰?」


相庭君は眉根を顰める。


「5年前…海外に引っ越した幼なじみ…」


「幼なじみ?ふうん~」