始まりは一本の電話だった。



―Play Back数時間前―





「もしもし?」

とあるのどかな平日の昼下がり。

滅多に鳴らないケータイが鳴った。

『茉希?』

それは悠翔からの電話だった。

「どうしたの?こんな時間に。珍しいね」

『俺の部屋に入ってくれねぇ?』

「悠翔の?………わかった」