【零SIDE】


「え、帰る??? 日本に???」

「はい。帰ります。…ていうか、
帰らなきゃいけないんです。飛行
機の手配、お願いします」

「わかりました。では社長にれん
ら…「しないでください」」

「え、ですが…」

「サプライズ。たまには驚かせな
きゃ。とにかく、和貴には絶対に
気づかれちゃダメなんです」

「…………かしこまりました」

そう言って荷物をまとめる。








そのあたしの左手の薬指には、



あの“指輪”が光っている―…。