「あっ…」

時間は少し遡って…。


あたしはリビングで、
和貴のカバンにひっかかって、
カバンの中身を
ぶちまけてしまった。



慌てて拾うとあたしは、

見ちゃいけないものを見たと、
心底そう思った。



「これって……」


和貴のカバンに入っていたもの。


それは丁寧に包装された、
小さな…指輪が入っていそうな、

THE☆“プレゼント用”

の小さな箱だった。


それは未開封で、


オマケに女の人に渡すような
包装紙で…。




“浮気”


その2文字が頭をよぎる。