「高梨(タカナシ)か?休暇中に悪い。
仕事だ」
『私は構いませんが…どうかなさ
いましたか?』
「今から自家用ジェットで、こっ
ち(南の島・別荘)に来てくれない
か?」
『そちらに…ですか?』
「あぁ。しばらく…零の相手をし
てほしい」
『……………かしこまりました。
深くはお聞きしませんが…』
「パソコンに、メールをいれてお
く」
『わかりました』
「悪いな…」
高梨は優秀な秘書で。
何があったのか深くは聞かずに、
最低限のことを言えば、
臨機応変に対応してくれる。
………俺にとって、
なくてはならない存在。

