【零SIDE】


じゃっかん、食い倒れツアー的な
感じになっていたとき。

何気なく入った
ジュエリーショップで、


あたしはとあるものに


一瞬にして目を奪われた。



それは、“指輪”。




あたしと和貴は
結婚しているけど、


愛なんてものはもちろん、

指輪すら、貰ってはいないから、
なおさらだったのかもしれない。



とにかくあたしは一瞬にして、
キラキラキラキラ輝く指輪に、
目を奪われてしまったんだ。