「あ、零。これは?どう???」
「うん。美味しそうだね」
新婚旅行3日目。
今日は街中を散策。
見つけては食べたり
食べたり食べたり…。
(食べるのばっかじゃん!!)
「あ、これ、いいな〜……」
一人言のつもりでそう呟いた零の
言葉を俺は。
聞き逃さなかった。
―――それは、
とあるジュエリーショップに
入ったときだった。
零は“あるもの”に
目を奪われていた。
……否、奪われると言うよりは、
“食い入るように見ていた”
という表現の方が、
正しいのかもしれないが。
とにかく、
超ガン見していたものがあった。
そのガン見していた物とは……。