「ごめんごめん。イタズラ終了〜 」 ふざけた感じで俺は、 パッと手を離して、 笑ってそう言った。 「い、イタズラっ!?」 本当は、 イタズラなんかじゃなくて。 至って大真面目に、 半分襲っちゃってたんだけど…。 零の体が震えてたから。 安心させるために俺は、 わざとそう言った。 ………怖がらせてどうすんだよ。 バっカじゃねぇの。 いい年して何やってんだよ、 俺は…。 はぁ…。 本能のままに零を 襲ってしまったことを、 酷く後悔した。