翌朝。 あたしは少しの重みと、 心地の良いぬくもりで、 目が覚めた。 「悠翔…」 その重みとぬくもりは、 悠翔からのものだった。 昨日の夜。 深く長いキスを 何度も何度もした。 残念?ながら、 最後までには、 至らなかったけど…。 それでもあたしは、 十分すぎるほど幸せだった。 悠翔から、 例えその場しのぎだったとしても “好き”と、 言ってもらえたから…。