あなたの視線



帰るとお母さんが
掃除をしていた。


「さくら!
今日からバイト
でしょ?遅刻しちゃ
ダメよ〜」


「わかってるよ」





私は2階にあがり部屋に
入った。部屋に入ると、
1番に目についたのが
壁にかけてある
ワンピースだった。


「クリーニングから
帰ってきたんだ‥」


結婚式で私が着ていた
ワンピースだ。


ふと、誠也さんの
顔が浮かんだ‥。


「もう会うこと
ないだろうな〜」


ちょっと残念な気がした。






私は軽くシャワーを浴び
バイトに行く準備をした。


家からバイト先までは
歩いて20分ほど。


「そろそろ
出なくちゃ!」


私はジーパンとTシャツ
に着替えて家をでた。