あなたの視線




ふと外を見ると、
聡の妹
さくらちゃんが
一人でポツンと
座っていた。



俺は外に出て彼女に
話しかけた。


「久しぶり」


彼女は大きな目を
さらに大きく開き
驚いた顔をした。



当たり前だろう。



今日の彼女は
薄いピンクのワンピース
を着て、髪もキレイに
巻かれこの前見た時より
もかわいかった。



彼女は謎が解けたからか
以前よりも心を開いて
くれたようだ。


少し話しをしていると
さくらちゃんの友達が
こっちへきた。


由香里ちゃんって
いうらしい。


俺は軽く挨拶をすると
その場から離れ、
式場へ歩いていった。









すると


「紗英‥」


久しぶりに見る彼女
が立っていた。


「誠也‥
久しぶりだね。」


「おう‥」


「元気してた?」


「うん。‥紗英は?」


「元気だよ〜!

先生になれた
んだって?

さっき蜜香から
聞いたよ。」


「あぁ。紗英は
イギリスからいつ
帰ってきたんだ?」


「三ヶ月くらいまえ
だよ。そんなに
長くいるつもり
なかったしね。」