あなたの視線

「さくら〜!」


由香里だ!


「由香里〜!
こっちだよ!」


由香里が私たちの方へ
かけよってきた。




「こんにちわ。

さくらちゃんの友達?」


由香里は目が点になり
固まっていた。


「えっえっえっ〜と
サクラと友達やらして
もらってる由香里
でっす!」


「由香里!
言葉が変だよ!!笑」


由香里は挙動不振に
なっている。


「僕は吉野誠也。
よろしくね♪

それじゃあまた後で」




彼はチャペルの中へ
入っていった。


「ちょっと〜〜!!

何っ?あのイケメンは!?

さくらっ
あんな人と知り合い
だったの〜っ!?」


「知らないよ〜

名前だって今初めて
知ったんだもん」


由香里にあの日のことは
言わなかった。また色々
て突っ込まれたら面倒だ
ったからだ。


「吉野誠也」


初めて知った彼の名前に
胸が少しうずいた。


「絶対彼女いるよね〜!

いいなぁ〜
あんなカッコイイ
彼氏♪」


「由香里には
たっくんいるぢゃん」


「だってあんな
カッコイイ人っ!
滅多に見れないよ〜」


由香里は興奮しきっていた‥