全てのレクを終えたので、持ってきたCDをかけた。
しばらくしてバスが止まり、林間学校センターに着いた。
バスを降りて、学校に居る時とは違う涼しい空気に驚く。
「うぉー涼しい!」
クラスでよく目立つ、森くんが叫んだ。
そうそう、この人も同じ班なんだ。
普段あまり喋らないけど、よく授業中に先生の話を盛り上げてくれて、面白い人だ。
全クラス集まって、また先生の話。
無意識に中川を探す。
並んだ時、もうだいたいどの辺りにいるか覚えてしまった。
中川はあくびをしながら先生の話を聞いていた。
あくびにキュンとする。
かわいい。
先生の長い話が終わって、班の皆でお昼ご飯を食べた。
「あー腹減ったー!」
森くんが嬉しそうに弁当を開けた。
さっきまでバスで持ってきたお菓子ばくばく食べてたのに。
よく食べるくせに、全然太ってない森くん。
その代わりにめちゃめちゃ背が高い。
「何、市川。何見てんの」
「えっ?や、別に」
「いやん。見ないで」
森くんが体をくねくねさせる。
「あんたばか?」
理穂ちゃんがツッコミを入れる。
理穂ちゃんは、すごく派手な私服を着ていた。
さすがギャル…。
なぜ服装チェックで止められなかったのか分からない。
「ばかって…。お前こそなんだその服っ!アホっぽい!」
「あんたには分かんないね。このセンスの良さ」
「どこがいいんだよ!目がチカチカするんだよ」
「あんたの目がおかしいんじゃん?もう老眼?」
「おかしくねー!視力2.0じゃぼけぇぇ」
このコンビなかなか面白いなー。
能天気な私は2人の会話を楽しんでいた。
真子も弁当を持ったまま2人に注目。
前田くんはというと…、
黙々と弁当を食べている。
