気になりながらもそれからは中川のほうを見ずに、先生の話を聞いた。
「林間学校だからってハメを外さないこと。楽しむところは楽しむ。静かにすべきところは静かにする。切り替えを大事に…」
生活指導の先生が話している。
大半、聞いてない。
「それからっ。不要物を持って来ているヤツはいないな!?いたら今ならまだ許すから申し出なさい」
持ってきて今出すやつなんていないでしょ。
案の定、誰も反応しなかった。
先生の話が終わって、ついにバスへ移動。
皆、早くも汗をかいていた。
こんなに暑いのに、先生っていつでも話長いよね。
でもバスはクーラーがついていて、生き返った気持ちになった。
私の席は窓側の前から2番目。
本当はもっと後ろが良かったんだけど、バスレク係は前に座らなきゃいけなくて。
もちろん隣は由香。
「暑かったね〜」
由香も汗かいてる。
「うん、クーラー最高だよ」
話していると、前の席に人が座った。
私の前の席は、前田くん。
同じバスレクだし。
ちなみに志織は通路をはさんで由香の隣。
前田くんの隣は空いてるんだけど、志織、前田くん苦手みたい。
少し経って、バスが走りだした。
