「そっかぁ…」
「うん…ごめん」
私は由香に言えなかったことを伝えた。
「謝らなくていいよ。告白するの、勇気いるし。そもそも私のワガママだし…」
怒られると思ったけど、そうじゃないみたい。
由香は優しかった。
「でもアイスは無しだね」
うぅ。
それはまぁいっか。
「まぁ、ゆっくり。言えると思ったタイミングでいいんじゃないかな」
「ありがと…。でも、ダブルデート…」
「あ、それは行きたいけど…。でもいいよ、気にしなくて」
由香はいつもより笑顔が可愛かった。
なんだか、嬉しそうで、照れたようでもあって、なんとも幸せそうな…。
「由香、なんかいいことあった?」
「えっ?別に〜…」
そう言いながら顔を赤らめた。
「何々ッ??何があったの??」
由香は手に持っていたタオルで顔を隠した。
目だけ出してるのが可愛い。
「昨日、帰りが一緒になって…。一緒に帰った」
ちゃんと聞いてなきゃ聞き取れないような小さな声だ。
「のろけたな〜!」
私は由香の頭をわしゃわしゃした。
「えへへ〜」
いいなぁ。
幸せそう。
私も中川と付き合いたい。
一緒に帰ったり、デートしたりしたい。
…告白、頑張らなきゃ。
