その日のお昼の時間。
いつも通り由香と2人で机をくっつけて食べていた。
すると由香が唐突に聞いた。
「優音って、あいつに告白しないの?」
「ふぇ!?」
私はビックリして口の中の米粒を喉に詰まらせた。
けほっ、けほっ…
「大丈夫!?そんなに動揺しなくても〜…」
「けほっ、大丈夫っ…」
お茶をゆっくり飲んで、落ち着かせた。
「うん、OK」
「良かった。ねぇ、優音そろそろ告白しなよ」
私は由香に好きな人を教えていたことを思い出す。
いつも話さないのに…。
「…なんで急に?」
「だって、水城くんが、デ、デートしよって」
「行ってこればいいじゃん」
「で、でも…2人は恥ずかしいじゃん。だから、優音、ダブルデートしよーよ」
「デ、デート…っ!!…したいけどさぁ…」
「告白しなよっ」
んな勝手な…。
告白なんて、全然考えてなかった。
そりゃ付き合いたいとは思うけど、でも好きなだけでいいかなって思ってた。
「振られたら気まずいよ」
「大丈夫だよ〜優音なら!」
な、何を根拠にそんなこと。
「じゃあ、今月中にコクって」
由香が少し上目遣いでこっちを見る。
うっ…。
そんな目されたら断れない。
…そういえば思うけど私って女子にキュンキュンしすぎかな?
いや、由香が可愛いだけか。
「優音、お願い?」
「わ、分かった…」
「おぉっ、頑張って!!言えたらアイスおごってあげる!」
「マジでぇ!?頑張る!!」
「ふふ、今月中ね。約束」
由香は小指を立ててにこっと笑った。
私も小指を立てて指切りする。
由香がたまに見せる小悪魔の笑顔。
由香って、大人しそうで、隠れたSだよね。
黒板の右端に書かれた今日の日付をみる。
6月25日。
今月はあと5日。
「えぇぇぇぇ!?由香っ!こんな短い間に言えないよ!!」
「あ、気付いた?でももう約束したから。」
「そんなぁ〜」
「あははっ、頑張れ〜」
うぅ…。
由香、やっぱSだよぉ。
