いつも無口な前田くんが、普通に喋ってるってことは(そこまで喋ってないけど)、仲が良いのかな。 「どしたの君。何見てるの?」 「2人は友達なの?」 「うん。親友」 水城くんが笑顔で答える。 「ただの幼なじみだ」 前田くんがぼそっと言う。 「へぇ…。意外だなぁ」 「そっかな?まぁこいつ変なやつだけどな。本当は良い奴なんだぜ」 「ふぅん…」 ちら、と前田くんを見る。 なんだよ、という顔をされた。