「前田くんごめんっ!!」 月曜日、教室に入って一番に前田くんのところに行った。 ホントは先に来て待ってようと早く来たんだけど、前田くんはそれより先に着ていた。 というか、いつも私が教室に入るともう既に1人で席に座っているのだ。 「ああ、うん」 「本当にごめんなさい…次からは気をつけます」 「ああ」 少し顔をこちらに向けたものの、また下を向いた。 許してくれたのかな…。 私はペコリと頭を下げ、自分の席に着いた。