「――月見祭って言うのは、簡単に言うとプチ文化祭なの。出店とか部活の発表とか展示、そしてオプションとして我が校伝統の月や星、星座、空、宇宙からテーマを1つ決めて展示作品を作るのよ」



「ははっ月見学院やもんな、ここ。」



「笑うなって、結構伝統とかあるんだぞ?」




夏乃の説明を聞いて優心は腹を抱えて笑っている。それを和馬が必死にフォローして...


本当...すぐ仲良くなってる...。




私だけかな、ついていけてないのは....




「了解や、月見祭については分かった。ほな、前向こか?」



「うわぁー何か優心って以外に真面目なんだね~あたしと同じ感じかと思ったのにぃー」



驚いたように優心を見る夏乃



「俺も、夏乃みたいにサバサバしてるヤツかと思った。」



「和馬までもか!?...甘いねん、お2人さん。この優心様はな、こう見えても結構普通やねんぞ?・・・って、マジで前向こうや!!委員長さん、怒るで...」



「あはははっこう見えてもって自分で言っちゃってるじゃん!!!優心って面白いわ~」




優心、夏乃、和馬でグループが出来ているみたいに...私だけ見事に会話には入れてない。



ただ、椅子に座り良い子にしてるだけ。



いつもだったら夏乃が話を振ってきたりしてくれるけど、どうやら優心に夢中みたいで....。