「こらっそこ――!!!夏乃達!!」
その途端、前から大音量の怒声が聞こえてきた。
驚きながら私達が前を向くと....
「転入生が来てはしゃぐのもいいけどね...いいけども!!ちゃんと話ぐらい聞いてよ、最後の月見祭なのよ?」
腰に手を当てながら眼鏡の奥を光らせ、怒っている委員長がいた。
・・・そうだった。
今は、月見祭計画のための特別時間
そして
これから2週間は月見祭の準備期間なのだ。
「ちゃんと聞いてるから、ただ優心に月見祭の事を教えてただけ。・・・・何か悪いかしら?」
ガタンと大きな音を上げ椅子から立ち、夏乃は委員長をにらみつける。
「・・いっ...いや、その・・ね?・・あぁ~そうだったの、じゃっ・・じゃぁ計画は私達で考えとくわね」
冷や汗を浮かべオドオドしく喋る委員長
「分かってくれたらいいのよ」
ニコリと笑いながら椅子に座り、私達を見た。
「...はい。そんじゃ、優心に今から月見祭について説明するね」
「「「・・・はい。」」」
恐れをなしたか私達3人は同時に返事を返した。
