「よしっそんじゃあ、ホームルーム終了!!」
そう言って先生は早々と教室を出て行った。
「あ・・・もしかして、全部の授業が月見祭の準備なわけないやろ?」
顔を引きつらせながら恐る恐る聞く優心
その質問に答えようと口を開こうとすると...
前の席から椅子を引く大きな音が聞こえた。
「あ!?そうだったら...なに!?」
腰に手を当て眉を吊り上げる。
明らかに機嫌が悪い証拠だった。
「あ・・あのさ...そんな言い方は・・・」
2人の仲裁に割って入ると、両者から冷たい視線を向けられた。
・・・・ごめんなさい
「ちょい待った!!美月が困ってっぞ?」
今度は後ろから椅子を引く音がした。
和馬が私の様子を見て、代わりに仲裁に入ってくれたのだ。
