みんなと同じように生活できることの嬉しさ
そして、今までの努力が報われたという事。
ビックリするぐらい充実して、紅華に感謝して・・・。
でも、今まで学校に行って無かった私にとって“集団”の怖さは予想以上だった。
喋れないからってバカにされて、嫌われて...
誰も近寄ってくれない。
私だって好きで喋って無いわけじゃない。
人一倍...喋りたいって思ってるのに...。
――そんな時。
綺麗な金色の髪が私の顔の前を横切った。
神秘的で...初めてだったから何て言ったら分からなくて...お礼さえ言えなかった。
『あたしの友達になにやってんの?』
名前も顔も知らない人に・・・―――助けてもらった。
私を取り囲んでいた人達を、その手一つで魔法みたいに退かしていったの
短いスカートに細くて綺麗な足。
サラサラの金髪。
そして・・・私の事をかばってくれた、この女の子は・・―――。