「あ、アレ優矢じゃね?」
歩先輩が指差した方向に居たのは、ミホのクラスメートの加藤優矢先輩。
後に私が好きになる相手…
「優矢ー!!」
「今から帰んの?」
歩先輩と藤本先輩が呼ぶと、優矢先輩は「そうッスよ」って言いながら歩いて来た。
「あのさ、葵送ってやってくんね?俺ら逆方向なんだわ」
「ミホも途中まで一緒だから、コイツも頼む!!」
『え?』
「は?」
先輩たちのいきなりの言葉に、私とミホはきょとん。
でも優矢先輩は、
「あぁ、全然良いですよ。」
って、あっさり承諾。
そのままミホと私と優矢先輩で帰ることになった。
