朝練サボれないのはあいつのせいだ。

朝は極度に弱い俺はあいつに叩き起こされる。その時はお構いなしに俺の部屋に入り連れていこうとするが、必死に抵抗しても結果、返り討ち。ボコボコだ、何て女だ。ついでに部屋が散らかる始末、まったく。

その朝の激戦の後、部活を終え授業、だがら疎かになる。寝てますよ、体育の時間以外寝てますよ。何なんだよこの生活は…

こんな生活を早三年、送り続けているところに終止符を打ち込むことを決めたが、

ゴツ、ゴツ、ゴツッ

宗「いたー、いてぇよ、つうか痛い、」

ア「あんたがね、部活辞めるって、言うからよ!」

宗「しゃーねーだろ、俺にはやらなくちゃいけないことが出来たんだよ…」

はい、話しが最初に戻りましたが、

ア「何よ!やらなくちゃいけないことって!今やらなくちゃいけないのは練習でしょ!」

宗「……俺だって人生かかってんだよ!」

ア「何よ、バカ!!絶対返してあげないんだから。」

もの凄いスピードで走って行ってしまった、あいつ…足だけは速いな…って、あいつと同じ大学行きたいって言えねぇだろ。

そんな場合じゃない、何かあいつマジでキレてたな、そんなに怒ることか?