学校の道程

おいおい、マジで遅刻するよ、ってコイツどうみても小学生だろ?

アキナはもっと足早いっつうの、うわ、何やってんだ、座り込んでら、もしかしてバテた?

ア「そんなにはやくはしんないでよー!」

勘弁してくれよ、俺は夢と現実かどうかの迷いと、危機迫る時が来るって言うのに、コイツに構っている場合じゃ…

泣き出した

ア「ふえぇん、おんぶ~…」

得策だ、って見た目は全然違うけど、面影はアキナだよな。

アキナって泣くんだ、小さい時は良く泣いてたけど、今のアキナは涙一つ見せないな…

宗「って、早く学校に!!」

急いでおんぶした俺はマッハ1までは出ないが豪速球の球の早さ並に走った。

…間に合わなかった。

先生に怒られた、小っちゃいアキナは免除、オイ男女差別はないだろこの御時世に、

俺、おんぶして走った意味あったのかなぁ、

やっと、席に戻ることが出来た、何だかんだ状況がつかめないから落ち着こう

え~、我々が通っているこの学校は聖風高等学校。簡単にいうと、普通の進学高校であり、何一つ誉める部分もなく、やけに女子バスケットが強いだけの学校な訳で、普通のスクールライフが過ごせる環境です。