「あーもうなくならないなぁ」

私は勢いよくシュレッダーのとってをまわしまくる

「はぁ先生も早くあきらめてくれないかな」

数学なんて大嫌いなのに

「あっいた日向」

少し低い大人びた声

私はこの声が大嫌い

「先生…」

怒られることを覚悟して私は目をつぶる

「なぁ日向なんで日向は数学が嫌いなんだ?」

「はっへ?」

思わず変な声がでる

怒られない?

「だからなんで数学が嫌いなんだ?」

「………………」

私は黙ってしまう