「佳奈っ」

俺が公園を出たところで話しかけると
佳奈は驚いたように俺を見た。

「なんで、いんの」

「迎えに来てやったの。遅いから」

「別によかったのに。もう小さい子じゃないんだから」

素直じゃねぇなぁ、こいつも。


「子供じゃなくてもさ、お前は女の子だろ?暗いのに女が一人で歩いてたらあぶないっつの」


「そう」

佳奈はむこうをむいて
つぶやいた。