こういう日に限って、時間がたつのは無駄に早いし、雨も降ってはくれない。 大好きな部活に行くにが億劫というか、足が重い。 溜息が止まらない。 「おっそいぞ、佳奈」 「だってーー」 圭人はもう来ていて、ジャージに着替えていた。 待っててくれたんだ、って少し気分がよくなった。